医学生・研修医の方へ

医局員の声

研修体験談1

H.Z.

2018年入局

私は2年間の初期臨床研修を静岡の市中病院で過ごし、後期研修で東大病院へ戻ってきました。学生時代からmicrosurgeryに興味があり、東大眼科の医局説明会や見学会などに積極的に参加していました。入局のきっかけとなったのは学生時代に初めて見学させていただいた高尾宗之先生の硝子体手術で、眼の中の世界は宇宙のように広く神秘的であることに魅力を感じました。実際に入局してからは、想像していた以上に充実した研修が待っていました。眼科の各専門分野を一つ一つ外来・入院管理・手術・研究の4つの視点で勉強することができ、そして市中病院ではほとんど診ることができない疾患をきめ細かく経験することができました。

各チームの指導医から毎日フィードバックがあり、日々自分の知識の振り返りができる良いきっかけとなりました。また、一年目で複数の分野から研究テーマを割り振られ、1年目から論文投稿や学会参加など経験することができました。

また、ワークライフバランスを大事にする医局であり、仕事とプライベートのメリハリがしっかりできてより努力するモチベーションUPのきっかけとなりました。医局の雰囲気の良さは一度見学すればすぐに分かりますので是非一度見学にいらしてください。

研修体験談2

K.I.

2020年入局

大学卒業後、初期研修の二年間を東大病院で過ごしました。各科をローテートしながら研修する中で、受け持ちの患者さんを眼科にコンサルトする機会が何度かありました。その際、特に感じたことは、眼科という分野の専門性の高さです。眼科以外の各科の医師にとって、眼科的な評価は眼科医に頼りきりであるというのが実情です。専門性の高い科を志向していた自分にとって、眼科はその面で非常に魅力的に映りました。時が経って実際に眼科に進んでみると、眼科は専門性の高い分野であるだけでなく、非常に細分化された奥深く面白い学問であると気づかされます。将来眼科に進まれるか他科に進まれるか迷われている先生方も多くいらっしゃると思います。そのような先生方を満足させられるだけの魅力を眼科という分野は秘めていると思っています。

東大眼科では眼科のほぼ全分野にわたって日々高いレベルの診療が行われています。専門外来制になっており、若手は各専門外来の優秀な先生方から直接教えを請うことができます。大学病院では若手はなかなか執刀経験が積めないと一般的には思われがちですが、上級医の手厚いサポートのもと、東大病院では入局1年目からほぼすべての医師が白内障手術を執刀しています。同期の人数も他施設と比べるとかなり多く、日々お互いが切磋琢磨しながら雰囲気良く診療ができるのも東大眼科の魅力の一つです。他の眼科施設での研修と迷われている先生方も、是非一度東大眼科の入局説明会にいらしてください。きっと東大眼科の魅力を肌で感じ取っていただけるのではないかと思います。

研修体験談3

K.A.

2020年入局

学生実習の際に、「小宇宙のような」眼の美しさに惹かれて眼科を志しました。東大病院での初期研修では長期間の眼科ローテーションを希望し、専門研修医の先生方のご指導のもと眼科の基礎を学びました。東大眼科では、初期研修から後期研修へとつながったプログラムになっているため、初期研修での経験のおかげで入局後の研修をスムーズに始めることができたと思います。

東大眼科は専門外来制となっており、診断や治療方針に悩む症例が多く紹介されてきます。専門性の高い診療は難しくてわからないことばかりで、自分の不甲斐なさに落ち込むこともありましたが、上級医の先生方は何を聞いても優しく教えてくださり、処置や手術の際には惜しまずバックアップに入って指導していただけるのがとてもありがたいです。また、外来が終わった後に、その日の初診の方やポイントとなる症例について振り返り、各分野の専門の先生に直接教えていただけるというのはとても恵まれた環境だと実感しています。もちろんセミナーやクルズスも年間通して充実しており、研修医がリクエストして講義をしていただくこともあります。研究や論文発表の機会も多く、私も1年目から論文の執筆や臨床研究の機会をいただきました。

このように東大眼科のいいところはたくさんあるのですが、一番の魅力は雰囲気の良さだと思っています。優しく博識な上級医、頼りになる先輩方、そして互いに教えあい励ましあえる同期に恵まれ、楽しく充実した眼科研修生活を送ることができています。

将来眼科を考えている先生は、是非東大眼科での研修を考えてみてください。一緒に働けることを楽しみにしています!

研修体験談4

K.U.

2018年入局

市中病院での2年間の研修の後、東大眼科に入局しました。眼科の初年度は関連病院である宮田眼科病院で研修をさせて頂き、眼科医2年目で東大病院に戻らせて頂きました。1年目の宮田眼科病院での研修は、診断のついていない多くの患者様の診察を経験させて頂きました。臨床はもちろんですが、研究にも力を入れており、論文の書き方などの基本から指導して頂きました。眼科医としての1年目に、充実した環境で研修ができ本当に良かったと思います。

2年目で大学病院に戻りましたが、東大の眼科は、専門外来制で、研修医は2-3ヶ月ごとに各専門外来を回ります。専門外来では、市中病院ではなかなか出会わない診断の難しい疾患の患者様も多く来院され、1年目の市中病院とは違った研修ができました。東大眼科では、一通りの専門外来が揃っているため、全てを網羅的に学べることが魅力だと思います。多くの指導医と一緒に日々の診療を行い、指導していただくことで、臨床に必要な知識を身に付けることができます。また、手術についても、白内障手術からスタートし、学年が上がるにつれて、執刀できる手術も増えてきました。研究面も指導医が丁寧に指導してくださるので、学会での発表から論文化まで面倒をみてもらえます。日々の忙しい診療の中、親身に指導してくださる上級医に支えられながら、充実した研修を行っております。眼科医としてのキャリアを考えている方は是非見学にいらしていただければと思います。

研修体験談5

T.K.

2020年入局

私は他大学出身で初期研修も他病院で修了しました。そのため東大病院とのつながりが皆無の中、当医局に入局しました。知人のいない環境、眼科という専門性の高い科、慣れない大学病院のシステムなどに初期は多少戸惑いました。

しかし教育熱心で親切な多くの上級医、素晴らしい専攻研修医の先輩や同期に恵まれ、仕事に慣れて眼科医であるのことの喜びを日々実感するまで時間はかかりませんでした。丁寧に育てられた医師が丁寧に下を育てる。思いやりのある人間に囲まれ人に思いやりのある人間が育つ。そのような好循環が当医局の土台になっていると感じます。

そして当院ならではの症例や、深い検討、専門的な指導を全身で感じ取れ、研究・臨床共に多くを刺激に溢れております。そんな大学病院で一生懸命に患者さんの眼を診ておりましたが、気がつけば自分の眼も多くのことが見えるようになります。まずは細隙灯で前眼部、次に眼底が見えてきて、そして将来の眼科医像も。この環境での研修が今後の長い眼科医人生において支えとなると感じております。多くのお世話になった先生方・同期へ感謝の気持ちを忘れず、今後も広い視野を持って精進して参ります。

研修体験談6

Y.A.

2020年入局

2年間の東大病院での初期研修を終え、そのまま東大眼科に入局し専門研修を行いました。眼科は他科と比べ独特な点も多いですが、初期研修の頃から若手の先生方にじっくりと丁寧に眼科診察の基本を教えていただき、後期研修はスムーズに移行することができました。

東大眼科は専門外来制となっていますが、メジャーな分野からマイナーな分野まで、ほぼ全ての分野の外来が常設されており、市中病院に行ってから頭を悩ませるであろう症例の行き着く先を見ることができます。それぞれの分野の外来にフェローとして参加することで、その分野に特化した先生方と平行して診療でき、様々な分野の知識を満遍なく吸収することができます。現在は指導医は一対一対応でいるわけではありませんが、経験年数を感じさせない相談しやすい先生が多く、専門知識をそれぞれの専門家から直接教えてもらうことができます。

最近は東京都内はシーリングもありますが、毎年の入局者は7〜8人とかなり多い方であり、若手で大学に残っている先生も多いので、仕事内容から私生活まで相談相手は多くいます。とても優秀な同期が日々どのようなことを考えて診療をしているのか、逆に同様に診療内容で困っていることがあるのかなど共有し、いろんな意味で成長できたと思っております。

大学病院ということでいわゆる雑用ももちろんありますが、若手の人数自体が多いこともあり、個人的にはそこまで気にはなりませんでした。日中忙しなく働いていることはありますが、夜遅くまで業務に追われていることはほぼなく、基本的には働きやすい職場だと感じました。医局外勤も充実しており、金銭面も比較的良い方かと思います。

比較的様々な医局を見学してから入局した方だと思っておりますが、現時点では理想通りの研修が行えています。是非、見学にいらしてください。

研修体験談7

S.S.

2019年入局

私は東大病院で初期研修を行い、そのまま東大の眼科にお世話になりました。これがよくあるパターンではありますが、他院で初期研修を過ごした後に入局する先生も多くいます。もちろん他大学出身者も多く、和気藹々とした雰囲気です。

東大眼科は、なんといっても専門外来が多く様々な症例を経験できることが魅力と思います。また先進的な機器も多く、高度な検査を行うことができます。医師の数が多く、様々な意見交換が可能です。定期的にクルズスや抄読会があり、与えられるだけではなく自ら発信する勉強の場も多く、日々成長を実感することができます。休日やアフターファイブの過ごし方は、例えば同期や上下の先生と遊びに出かけることが好きな先生や、家での時間をゆっくり過ごす先生もいます。多様性のある環境であり、どのようなタイプの先生も楽しみながら働けるのではないでしょうか。

研修を通して大学病院ならではの症例を多数経験ことができ、また、複数の市中病院やクリニックでの研修期間もあるため、バリエーションに富んだ症例に対応する能力が身につきます。学会発表や論文投稿など学術的な面はもちろん、自分の時間もしっかり取れるため充実した生活を送れるのではないかと思います。

みなさまと一緒に働ける日を心待ちにしております。

屋内
研修医の声

S.T.

2012年入局

 私は東京大学の初期研修プログラムを選択し、2年目は関連病院の三楽病院に所属しておりましたが、選択期間で眼科を選択した期間は東大病院と三楽病院の両方で研修させていただきました。

 東大眼科では、後期研修医向けの定期的な勉強会が毎週2回あり、その他にも先生方が作成した手術に関する詳細な解説の資料もあり、日々の研修の中で学ぶ機会がとても多いです。また、入局1年目の6月からは自分で外来も担当し、諸先輩方に助けていただきながら診療しています。難しい症例も多いですが、当科は必ずベテランの上級医と併診するため、鑑別疾患とその検査を外来診療の中で学んでいくことができます。手術に関しては4月から器械出しや助手を担当し、7月からは白内障の部分執刀をさせていただいています。診療の中で知識と経験を積み上げていけるように工夫されたローテーションのもとで研修をしています。

 東大眼科は先輩方が温かく後輩を育ててくださる雰囲気があり、自分が本当に恵まれた環境で研修できていることを実感しながら、日々診療しています。また、9名の同期と助け合いながら、楽しく研修しています。ここで出会った人との繋がりは、眼科医をしていく上で一生の財産になると思っています。

研修医の声

Y.S.

2012年入局

私は他大学出身で、かつ東大以外で前期研修を修了しました。“東大”と聞くと、外部出身者は受け入れてもらえるのか、という大きな不安を抱いての入局でした。しかし入局後、その不安は杞憂に終わりました。医局には東大以外の大学出身の先生方が数多く在籍されており、出身大学を尋ねられることもほとんどありません。同期も出身大学を意識することなく、仲良く毎日過ごしています。

そんな心配事より、入局して大変だったことは学ぶべきことの量の多さです。大学病院で、同期が多いと担当症例数が減り、学べることも少ないのでは?という質問を受けることがありますが、そんなことは決してありません。白内障に始まり、角膜疾患・緑内障・網膜硝子体疾患・ブドウ膜炎・視神経疾患・涙道疾患など、当院に来院される患者様の疾患分野は多岐に渡ります。私が東大を選んだ理由の一つに多彩な分野の勉強ができる、ということがありましたが、まさにその通りでした。

 忙しい毎日ではありますが、とても充実した毎日に感謝をしながら、日々精進しています。是非皆さまの入局をお待ちしています。

研修医の声

A.M.

2012年入局

私は学生時代眼科に興味を持っておりましたが、大学卒業後はgeneralistを目指す周囲の流れもあり、まずは内科、救急を学びたい!と、前期研修は救急診療に力を入れている市中病院で2年間の研修生活を送りました。他科とも迷いましたが、最終的には学生時代から興味があった眼科を選択し、各分野のspecialistの先生方がいらっしゃる東大への入局を希望していました。子育てをしながらの眼科研修スタートであった私に、保育園の情報を下さったうえ、快く入局を勧めて下さった医局長はじめ医局の先生方にとても感謝しております。

まだまだ御指導を頂いてばかりの毎日ですが、患者さんや上級医の先生方から学ぶことが山ほどあり、とても恵まれた環境で研修をさせていただいていると感じております。眼科医としての基礎体力をつけるには非常に恵まれた環境ですので、是非やる気のある皆さまの入局をお待ちしています。

研修医の声

T.N.

2013年入局

私は東大病院の初期研修プログラムを選択し、2年目で与えられる8ヶ月間の自由選択期間をすべて眼科で過ごしました。他科の研修で得てきたものとは次元が異なる領域の知識と技術を扱うため、当初は右も左もわからず戸惑ってばかりでした。しかし懇切丁寧な上級医の先生方の御指導により、徐々に診察に慣れていき、多彩な眼科疾患を少しずつ理解できるようになっていきました。

長期間の研修を選択する最大のメリットは、後期研修医に準じた教育をより早い時期から受けられることだと思います。もちろん上級医の厳しい監督と指導のもととはいえ、実力を認められれば難疾患の病棟患者を受け持たせて頂いたり、助手を務めて手術の一端を担ったり、救急外来でも診察から診断、治療まで活躍することができます。後期研修医1年目の4月からは自分の外来を持ち、外勤も始めることになり、一戦力として扱ってもらえるようになります。

医師という職業に就いた後、専門科をどうするか、その先の進路に悩む研修医は稀ではありません。しかしもし将来に悩んでいるなら、眼科を選択してみることをお勧めします。眼科医の魅力は数あれど、端的に言葉にするなら、人間の「感性」を守る職業だということです。「見える」ことの大切さを守るために、私達と一緒に働いてみませんか?

中堅医師の声

峰村健司先生

2001年入局

一般企業でのサラリーマン生活を経て、27歳で医学部に再入学をしました。 生来マニアック指向な面があり、また医学生時代に眼の手術を受けたことから眼に対する関心が高まり、ほとんど迷うことなく眼科の道を選びました。東大医学部を卒業したため、これまた迷うことなく東大眼科に入局しました。

入局して眼科医生活7年目に入りましたが、変わることなく新鮮な気持ちで充実した日々を送っています。眼は体の中でも小さな臓器ですが、その構造や疾病の複雑さにはいまだに圧倒されます。眼科では生命にかかわる治療をする機会は極めてまれですが、視覚という重要な感覚を扱うので、他科とは一味違った重みがあります。 例えば、放置すれば失明するような緊急疾患の治療を、見事に成功させたときに患者さんと喜びを共にする幸せはえも言われません。

東大眼科は日本でも最高の設備とスタッフに恵まれ、眼科医として研鑽を積むには申し分ない環境であることは誰もが認めるところでしょうから、それ以外の長所を挙げてみましょう。まず、入局者が全国から集まるので様々な面で刺激を受け、世界が広がります。そして、診療の面でも研究の面でも、出身大学に関係なく平等にチャンスを得られます。関連病院はほとんどが都内にあり、また東京都以外の病院もそれぞれに特徴のある病院ばかりで、総じて恵まれています。

私はこれまでの人生では試行錯誤を繰り返してきましたが、東大眼科入局以降は道に迷うこともなく充実した日々を過ごせています。もしあなたが眼科に興味があるならば、是非東大眼科への入局を考えてみてください。未来が開けます。