診療のご案内

角膜(専門外来ご案内)

角膜専門外来

東京大学眼科角膜専門外来は、水曜日の午前中に、角膜を専門とする眼科医が、角膜および結膜におけるあらゆる疾患を対象にして診療を行っています。角膜専門医の診療を希望される患者さんはまず月曜、水曜、木曜、金曜の一般外来の予約をおとりください。

角膜専門外来で診療を行っている主な疾患は以下のとおりです。

1. アルカリ外傷、酸外傷、スティーブンス症候群などの重篤な眼表面疾患

これらの重篤な眼表面疾患では、これまでの通常の角膜移植の方法で視力を回復することができませんでした。東大角膜グループでは、患者さん本人の角膜や口粘膜の細胞を採取し、それを培養という方法で量を増やし、傷害された眼表面に戻すことで、拒絶反応がなく、透明な角膜を回復する再生医療を応用した手術も行っております。

2. 角結膜の感染症

細菌、真菌(カビ)、ヘルペスウイルス、アメーバ(原虫)などさまざまな病原体が角膜や結膜に感染を起こしてきます。角膜潰瘍から重篤な視力障害を残すことがあり、できるだけ早期の適切な治療が必要となります。感染がおさまった後に視力障害が残った場合には、角膜移植を行います。

3. 円錐角膜

円錐角膜は思春期ころより角膜中央部が薄くなり突出してくる原因不明の病気です。近視や乱視が強くなり、眼鏡では視力が出なくなります。中等度までの円錐角膜ではハードコンタクトレンズを装用することで視力を改善することができます。水曜日(第2,4)の午後には円錐角膜の方のために特殊なハードコンタクトレンズを作成するための外来をやっております。高度に進んだ円錐角膜に対しては角膜移植を行います。

4. ドライアイ

ドライアイは軽度のものからシェーグレン症候群に伴うような重症のものまでさまざまの程度のものがあります。重症度に応じて、人工涙液の点眼、涙点プラグ、涙点焼灼などの治療を行います。また各製薬メーカーが開発した新しいドライアイ治療薬の治験も行っております。

5. 遺伝性の角膜疾患

さまざまな遺伝性の角膜疾患が知られています。その中でも日本人に最も頻度が高いのが顆粒状角膜変性症です。顆粒状角膜変性症は年齢とともに混濁が強くなり、60歳前後でかなり視力が低下してきます。その場合エキシマレーザーを用いた角膜表層切除術で角膜混濁を除去することができます。それ以外の遺伝性角膜疾患においては、視機能障害の程度に応じて、角膜移植を行います。

6. アレルギー性疾患

アレルギー性結膜炎も軽症例から重篤なものまであります。小児に見られる春季カタルでは結膜に強い炎症が起き、角膜混濁などを引き起こすこともあります。こうした重症例では通常の抗アレルギー薬の点眼、内服に加え、ステロイド点眼薬や当院で作成しているシクロスポリンA点眼薬などを使用して治療いたします。

7. 眼科手術後の角膜障害

白内障手術、緑内障手術、角膜への手術などを繰り返すうちに角膜が傷害され視力低下を引き起こすことがあります。障害の程度に応じて角膜移植などの手術を行います。

以上述べました病気以外でも角膜や結膜のあらゆる病気に取り組んでおりますので、こうした病気で悩まれているようでしたら、ぜひ一度受診されてみてください。