診療のご案内

網膜硝子体外科外来(専門外来ご案内)

当科では裂孔原性網膜剥離の患者さんに対しては、
網膜硝子体外科外来にて治療を行っています。

患者さん および一般の方へ

網膜剥離とは

眼の奥の神経の膜である網膜が眼球の内部で剥がれる病気です。比較的若年の方と年配の方ではその症状に差があります。若い方では無症状のこともありますが自覚症状がある場合は視野の狭窄があります。およそ50〜60歳以上の方では急激な飛蚊症(糸くずのような物が目の前に飛んで見える)に始まり,短期間のうちに視野が狭くなって見えなくなってきます。

治療について

進行した網膜剥離は入院して手術を行う他に治療法はありません。網膜裂孔といって,剥離が無いか,極めて初期の場合のみレーザー治療などの外来処置で対処できる場合があります。当科では患者さんの眼底の状態を精密に観察して最も適切な処置を行う努力をしています。

この科の主な検査と説明

眼底検査:当科では正しい診断が正しい治療につながるとの信念の元に,特に眼底検査に力を入れており術前の評価を万全のものとする努力を行っております。外来のみならず入院後の眼底検査にも十分な時間をかけて治療にあたっています。

視野検査:10〜20歳代の方の網膜剥離では自覚症状に乏しく,コンタクトレンズの検診などで偶然発見されることもあります。そのような場合は精密視野検査を行い,本人が気付いていない自覚症状を確認して頂きます。そうすることで治療の必要性を考えて頂く参考にもなります。

眼底写真:記録を残すためと,自覚症状の少ない方に病状を説明するために用います。

外来での説明について

網膜剥離は急激に進行して失明にいたることもある病気ですので,患者さんと家族の不安は大きなものです。外来では出来る限り詳しい説明を聞いて頂き納得したうえで安心して東大での治療を受けて頂けるよう心掛けております。緊急に入院して手術となる例も多いのですが,可能な限り外来の時点でご家族にも来院して頂き十分な話し合いができるよう努力しております。

医療職の方へ

治療方針

網膜剥離の治療方針として当科では強膜内陥術と硝子体切除術を症例に応じて使い分けております。いずれの術式においても術前の眼底検査を重要視しており,病状に応じた適切な治療を行うことを目標に治療にあたっております。硝子体切除術の場合は必要に応じて白内障同時手術を行います。黄斑円孔網膜剥離,解放性眼外傷,増殖糖尿病網膜症等による続発性網膜剥離など重症例にも適切に対処いたします。

当科の特徴

当科では強膜内陥術に強膜内埋没法(インプラント法)を用いる術者もおりますので,アトピー性皮膚炎や外傷による毛様体皺壁部裂孔や毛様体扁平部裂孔による網膜剥離に対して 安全で効果的な強膜内陥術を施行できます。水晶体の透明な若年者の多い上記疾患では硝子体手術と比べて水晶体を温存できるというメリットが大きく,術後成績も良好です。