入局案内

海外学会参加記

ARVO トラベルグラント 2012

東大眼科では、海外で学会発表をする若手の先生達を積極的に応援しており、医局のOBの先生からの寄付で旅費を補助しています。今年は大友一義先生(平成19年入局)、福田玲奈先生(平成21年入局)、寺尾亮先生(平成22年入局)がこのトラベルグラントを授賞し、2012年5月にアメリカ、フォートローダーデールで行われたAssociation for Research in Vision andOphthalmology(ARVO)で海外学会発表のデビューを飾りました。

大友一義(東大病院 平成19年入局)

 The Association for Research in Visionand Ophthalmology (ARVO) は、毎年開催されている歴史ある世界で最も大規模な眼科研究の学術集会です。2012年は5月6日から10日に開催され、参加者は12,500人でした。学会会場はアメリカフロリダ州のフォートローダーデールで、日本からの直行便がなく飛行機の乗り継ぎ時間も入れると15時間以上の旅になります。現地に着く頃には疲労困憊でしたが、青々とした空ときれいな海にいつの間にか癒される所でした。

 今回のARVO の発表はOCTを初めとする画像や再生医療についての発表が多くありました。私の専門とする涙道疾患は手術の手法や治療成績などが報告されていました。私自身も東大病院の眼科で経験した外傷による涙小管断裂の症例の治療成績についてポスター発表をしました。他国の先生方と交流を交わし、また他の先生方の発表を見て自分自身への刺激になりました。さらに、学会会場以外でも日本の眼科で先陣を切る先生方が出席、主催する勉強会や食事会といった交流会が連日連夜あり、初めてお会いする先生方と時には夜遅くまで語り合うこともありました。今回ARVOに初めて参加しましたが、私にとってはとても新鮮で楽しい体験や出会いができ、また来年も参加したいという意欲が湧きました。

福田玲奈(東京逓信病院 平成21年入局)

 今回のARVOはアメリカのベニスと呼ばれるFort Lauderdale で行う最後の年であり、ビーチリゾートと初めての国際学会を堪能させて頂きました。発表では三次元光干渉断層計を用いて正常眼における涙液量評価を行い、再現性や既存の涙液検査との相関を検討しました。

 日本とは異なる緊張感の中、他国の先生方に興味を持って頂いたり、アドバイスして頂けたことは大変光栄かつ貴重な体験でした。ARVOに参加された日本の他大学の先生方とも交流を深め、Overview Meetingでも学会で学んだ事を講演させて頂き、忘れられない学会となりました。更に日本の先生方が世界的に御活躍されている御様子にも非常に感銘を受けました。是非また沢山の先生方と一緒に、より一層有意義に学会参加できる様、日々鍛錬していきたいと思います。

 最後にトラベルグラントに選んでいただきました天野史郎教授、御指導頂きました臼井智彦先生はじめ、諸先輩先生方の御厚志誠に有難く、心より御礼申し上げます。

寺尾亮(東京厚生年金病院 平成22 年入局)

2012 年5 月5 日〜 12 日にかけて、フロリダのフォートローダーデールで開催されたARVOに参加して参りました。今回私は以下の演題をポスター発表しました。

「Efficiency of anti – VEGF Therapy for Exudative Age – related Macular Degeneration ; Comparison between Phakic and Pseudophakic Groups.」

 海外の学会に初めて参加しましたが、世界の研究の最前線を直に見ることができたのは大変良い勉強になりました。自分の知識の及ばない所が余りにも多く、今後も積極的に知見を広めていく必要性を感じました。また日本の他大学の同世代の先生方が口頭発表を行っていたのもあり、大きな刺激となりました。

 学会全体の雰囲気としては、今年はフォートローダーデールでの開催が最後ということもあり盛況であったように思われます。

 最後に、今回travel grant という形で学会参加の機会を下さったことに深く御礼申し上げます。今後も海外の学会に参加して自分のモチベーションを上げ、診療や研究に更に邁進していきたいと考えています。