入局案内

研修プログラム案内

東大眼科での研修プログラム

東京大学眼科学教室は、優秀な後継者の育成を最重要課題と考え、教育に力を注いでいます。研修指導医には数多くの医局員の中から、知識・技術レベル・人柄の優れた医師が選抜されており、国内でも屈指の充実した眼科研修が受けられる環境を用意しています。

1 前期研修プログラム

 東大眼科の前期研修プログラムは、東京大学医学部附属病院の臨床研修プログラムのBおよびCプログラムの2年目で期間は2〜8ヶ月まで選択することができます。最初の2ヶ月では、基本的診察法・将来の進路にかかわらず役立つ眼科診療と眼科の代表的な疾患についての指導が行われます。将来、眼科に進むことを決めている先生は、約6〜8ヶ月と長期間、眼科を選択することを推奨しています。3ヶ月目以降は指導医とともに診療技術や疾患の理解、診断法、手術の流れなどを勉強してもらい、実力が十分だと判断されれば、総合的な理解力を試す「独り立ち試験」が行われます。試験に合格した場合、最初から自分の外来枠を持ち、責任を持って診療を行う立場で後期研修をスタートすることも可能です。

2 後期研修プログラム

 東大眼科の後期研修プログラムは眼科学全般における先端の知識、技術の習得を基に高度な医療を提供できる眼科医師の育成を目標として以下のような研修を行っています。

病棟

約5-10名の入院患者を各専門分野の指導医と一緒に受け持ち、周術期や重症疾患の診療のポイントなどの習得をします。毎週、教授回診でのプレゼンを通して受け持ち症例の病状の理解度が確認されます。

外来

眼科診療の経験が前期研修と合わせて6〜8ヶ月経過し、ひととおりの基本診療技術を身につけることができれば、「独り立ち試験」を受けてもらいます。試験合格後は、指導医から独立して自分の外来をもち、初診患者、再診患者の診察を行うようになります。

手術

基本手技、道具の扱い方や手術の考え方などを、外回り、器械出し(第二助手)、助手、執刀医(部分執刀から)を段階的に行いながら習得していきます。東大病院では白内障、緑内障、角膜移植、網膜硝子体手術、斜視手術、眼瞼手術、眼腫瘍手術とあらゆる手術がそれぞれの分野のスペシャリストによって行われており、幅広く深いレベルまで勉強できます。また豚眼を用いたウェットラボが月に3〜4回は行われ、実戦にリンクした形での手術指導が行われます。

宮田白内障道場

宮田和典先生

 東大眼科では研究のみならず臨床教育、特に手術教育にも力を注いでいます。東大眼科の非常勤講師で、日本で屈指の白内障術者でもある宮田眼科病院の宮田和典先生に定期的に来院していただき、直接白内障手術の指導をしていただいています。手術をこれから始める研修医から、下の先生を指導する立場の中〜上級者までを対象に、白内障の各手技の解説、難症例や合併症処理の行い方、各自の症例のビデオを見ながらの手技のチェックまで、宮田先生の豊富な手術経験に基づいた指導が行われています。手術の上達にあたっては、症例数を積み重ねることも大事ですが、それ以上に眼球の解剖や手術器械の仕組みを理解した上での手術の考え方を身につけることが大切です。皆でビデオを供覧しつつディスカッションを行うことで、手術についての重要な考え方をしっかりと身につけることができます。

クルズス

眼科疾患の理解を深めるために、各分野のスペシャリストによるクルズスが年間20回程度あり、各疾患についての基本的な知識から実践的な診断・治療のポイントまでわかりやすく教わることができます。

2016年度クルズススケジュール

日 付 タイトル 担 当
1月6日 白内障1 村田博史
1月20日 涙道 大友一義
2月3日 ぶどう膜 田中理恵
2月17日 神経眼科 澤村裕正
3月2日 未熟児網膜症 井上達也
3月23日 ドライアイとMGD 白川理香
6月1日 マニュアル解説 白矢智靖
6月8日 眼科救急 大本貴士
6月17日 屈折検査 呉香奈
6月17日 斜視 澤村裕正
6月22日 CL屈折矯正 李真熙
7月6日 神経眼科2 澤村裕正
7月13日 角結膜感染症 向坂俊裕
7月20日 網膜剥離 高尾宗之
8月3日 白内障2 村田博史
9月7日 涙道 大友一義
9月28日 黄斑 東惠子
10月5日 角膜疾患 吉田絢子
11月11日 DMR 荒木章之
12月4日 ぶどう膜炎 田中理恵

発表・論文投稿

また、症例検討会や臨床研究の発表の仕方を学ぶClinical Conferenceなどの研究発表の機会もあり、各自の希望に応じて、早い段階からの国内、海外での学会発表、論文投稿などの指導を受けることができます。

研修医指導医より

研修医から研修指導医へ。この成長ぶりを見よ!

杉本宏一郎(平成23年入局)

昨年のannual reportの日常スナップでご紹介したように、私は初期研修では眼科を選択せず、ほとんどゼロからのスタートで、不安を抱えながらの研修開始でした。でも、教育熱心な先輩方のおかげで, 今年は研修指導医として研修医の指導にあたらせていただけるようになりました。皆さんもぜひ続いてください!