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専門外来角膜

角膜 外来表

外来日(横にスクロールしてご覧いただけます)

外来日 月曜 火曜 水曜 木曜 金曜
午前午後 午前午後 午前午後 午前午後 午前午後
担当医師
  • 宮井尊史
  • 豊野哲也
  • 竹渓友佳子
  • 小野喬
  • 木枕光木子
  • 福岡誌麻
  • 中川卓
  • 秋山玲奈
  • 石井一葉
  • 縣千聖
  • 恒矢美貴
  • 阿部結人
  • 播谷美紀
  • 甘利達明
  • 高橋重文

併設特殊専門外来 外来表

外来日(横にスクロールしてご覧いただけます)

月曜 火曜 水曜 木曜 金曜
午前午後 午前午後 午前午後 午前午後 午前午後
ドライアイ外来
角膜変性症外来 第1、3週
眼表面・再建外来 第2週
涙道外来 第4週
円錐角膜外来
特殊コンタクトレンズ外来 第2、4週

角膜外来とは

角膜外来では、様々な角結膜疾患の患者を対象に、専門的な診療を行う外来です。前眼部光干渉断層計、波面収差解析装置、スペキュラーマイクロスコープなどの角膜を詳細に検査する機器を用いた診療や角膜移植を行っております。

また、保険診療だけでなく感染症に対する先進医療のPCR検査、円錐角膜に対する角膜クロスリンキングなど、新しい検査・治療まで幅広く取り組んでいます。

併設する特殊専門外来として、ドライアイ外来、円錐角膜外来、特殊コンタクトレンズ外来、角膜変性症外来、眼表面・再建外来、涙道外来があります。

診療体制

東大病院所属の角膜専門医、関連病院勤務中の医師及び大学院生など約15名で構成されています。火曜を除く毎日角膜外来を開いており、診療を行っております。紹介状などでは、「角膜外来宛」にしていただければ、角膜外来担当スタッフが対応させていただきます。

得意分野

角膜外来で診療を行っている主な疾患は以下のとおりです。

1. 角結膜の感染症

細菌、真菌(カビ)、ヘルペスウイルス、アメーバ(原虫)などさまざまな病原体が角膜や結膜に感染を起こしてきます。角膜潰瘍から重篤な視力障害を残すことがあり、できるだけ早期の適切な治療が必要となります。鏡検・培養検査などで検出できない感染症に対しても、ぶどう膜外来の協力のもと、先進医療のPCR検査を行い、診断に役立てています。また、院内調剤で適切な点眼薬を処方し、治療にあたっています。感染がおさまった後に角膜混濁などによる視力障害が残った場合や急性期の角膜穿孔例に対して角膜移植を行なっています。

2. 遺伝性の角膜疾患

さまざまな遺伝性の角膜疾患が知られておりますが、臨床研究として「遺伝性角結膜疾患の遺伝子解析研究」を行っております。世界的に多いFuchs角膜内皮ジストロフィや日本で一番多い顆粒状ジストロフィ、その他の角膜ジストロフィなど、前眼部光干渉断層計などを用いて、適切な治療方針を提案します。角膜移植は、深層前部角膜移植や角膜内皮移植術などの角膜パーツ移植にも対応しております。第1、3水曜午前には角膜変性症外来を開設し専門的な診療を行っております。

3. 円錐角膜

円錐角膜は思春期ころより角膜中央部が薄くなり突出してくる原因不明の病気です。近視や乱視が強くなり、眼鏡では視力が出なくなります。中等度までの円錐角膜ではハードコンタクトレンズを装用することで視力を改善することができます。木曜日(第2,4)の午後には円錐角膜の方のために特殊なハードコンタクトレンズを作成するための特殊コンタクトレンズ外来を行っております。木曜午後には円錐角膜外来にて、進行の見られる円錐角膜の方に対して角膜クロスリンキング治療を行っております。

また、高度に進んだ円錐角膜に対しては角膜移植を行います。

4. ドライアイ

ドライアイは軽度のものからシェーグレン症候群に伴うような重症のものまでさまざまの程度のものがあります。重症度に応じて、人工涙液の点眼、涙点プラグ、涙点焼灼などの治療を行います。また各製薬メーカーが開発した新しいドライアイ治療薬の治験も行っております。またMeibom腺という眼瞼に附属する腺組織の障害でドライアイになる方もいらっしゃいます。火曜午後のドライアイ外来ではMeibom腺を中心としたドライアイに対する専門的な診療を行っております。

5. 化学外傷、Steven‘s Jhonson症候群、GVHDなどの重篤な眼表面疾患

酸・アルカリなどの化学外傷やSteven’s Jhonson症候群では角膜輪部にある上皮幹細胞が障害され、結膜や血管侵入がみられ、瞼球癒着を来すことがあります。これらの重篤な眼表面疾患では、これまでの通常の角膜移植の方法で視力を回復することができない難しい状況です。第二水曜午前の眼表面・再建外来ではこれらの疾患を対象とした診療を行っております。

6. 眼科手術後の角膜障害・水疱性角膜症

白内障手術、緑内障手術、角膜への手術などを繰り返すうちに角膜内皮細胞が傷害され、水疱性角膜症という角膜浮腫により視力低下を引き起こした状態になることがあります。こうした疾患に対しては角膜内皮移植などの手術を行います。

7. 翼状片、再発翼状片

翼状片は通常鼻側、時に耳側の眼球結膜から角膜頂点に向かって増殖組織が侵入する疾患です。進行すると乱視や視力障害を来すことがあります。角膜外来では、初発の翼状片だけでなく再発翼状片の手術治療にも対応しています。

8. 涙道疾患

涙道疾患は、鼻涙管閉塞、涙小管閉塞などの涙の出口がとじてしまう疾患が代表的です。第四水曜午前の涙道外来ではこれらの疾患に対応しています。

以上述べました病気以外でも角膜や結膜のあらゆる病気に取り組んでおりますので、こうした病気で悩まれているようでしたら、ぜひ一度受診されてみてください。